辨 |
フランスギク属 Leucanthemum(濱菊 bīnjú 屬)には、歐亞に約20-50種がある。
シャスタデージー Chrysanthemum × superbum (L.× burbankii;
大濱菊;E.Shasta daisy)
フランスギク L. vulgare(Chrysanthemum leucanthemum;濱菊)
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キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。 |
漢名に関わらず、和名をハマギク(浜菊)というものは別属別種。 |
訓 |
属名は、「白い花」。 |
英名 marguerite を日本ではマーガレットと呼ぶが、正確にはマガリートと音写すべきもの。ギリシア語 margarites・ラテン語
margarita に起源し、いずれも「真珠」の意、花の色から。 |
もともとヨーロッパで marguerite と呼んだ花卉は、本種である。
のちに
モクシュンギク(木春菊) Argyranthemum frutescens(Chrysanthemum frutescens)
カナリア諸島原産、1699年ヨーロッパに入る
がもたらされると、本種によく似ているため、モクシュンギクのほうも marguerite と呼んだ。
日本の花屋でマーガレットと呼んでいるものは、もっぱらモクシュンギクであるという。 |
説 |
歐洲・西&中央アジア・シベリア(及び極東ロシア)に分布。
日本には、江戸時代末期に観賞用に渡来、現在は北海道・本州に野生化している。
中国では、河南・陝西・江西などに帰化。 |
誌 |
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